Fukuokaken Agriculture Museum

資料館は無料で観ることができます。
資料館には、福岡県の農業に貢献した人々の紹介、福岡県の農業の歴史や福岡県で創られたあまおうなど新しい品種の紹介などがわかりやすく展示されています。
台湾から贈られた蓬莱米の母・末永仁氏の胸像も展示されています。
末永仁氏は大野城市の出身で、農業試験場に勤務した後台湾に渡り、蓬莱米の父・磯永吉博士とともに台湾で今も愛される蓬莱米を作りました。
蓬莱米は戦後インドに贈られてインディカ米の3倍の収量をあげ飢餓を救いました。
胸像がここに設置されたのは、台湾からの申し出に対して当時の大野城市長が国交のない国のものは受け取れないとの見解を示したため、仲介にたった人が困り、県に相談したところ県が快く受け入れた経緯があります。
台湾では今でも国立台湾大学に磯永吉小屋という名前で磯永吉氏と末永仁氏が当時使用していた研究施設が遺されており、お二人の胸像も置かれています。
台湾と日本の友好の証です。
写真のうち、胸像が２つあるのは、台湾の磯永吉小屋の写真です。
福岡県農業試験場の歴史
旧勧業試験場（農事試験場、農業試験場）
明治１２年 那珂郡春吉村（現福岡市博多区東中洲）に勧業試験場として設立。
明治２８年 福岡県立農事試験場と改称。
明治３９年 筑紫郡住吉村（現福岡市博多区住吉）に移転。
大正１２年 京都郡泉村（現行橋市泉）に豊前園芸分場設置。
昭和　２年 八女郡羽犬塚町（現筑後市和泉）に筑後分場設置。
昭和１４年 筑紫郡二日市町（現筑紫野市上古賀）に移転。
昭和２４年 福岡県立農業試験場と改称。
昭和２５年 筑後分場廃止。
昭和３１年 三潴郡大木町に筑後分場再設置。同時にイ業指導所を編入。
昭和３２年 福岡市花畑（現福岡市南区花畑）に園芸分場、鞍手郡鞍手町に鉱害試験地設置。
昭和３３年 八女郡黒木町に茶業指導所設置。
昭和５６年 筑紫野市吉木に移転。