Akitsu Elementary School

「畝傍の道」巻一の五の二十一　御所市池之内４５９－３
御所市立 秋津小学校（あきつしょうがっこう）

古文書や資料の上では、「畝傍の道」はおおよそ掖上駅周辺で終了しているのですが、畝傍山・神武天皇陵・橿原神宮・神武天皇社そして国見山などを回っているうちに、この響きの良い、先人たちが感銘を受けた日本の原風景を同じ目線で見ることができるならと自分なりに拡大解釈してこの「あきづしま」と呼ばれた『秋津（あきつ）』に足を踏み入れてみたいという希望が徐々に増幅してきました。

歴史を紐解くまでにはいきませんが、この地を回って思うことは、すべての人々が寛容であられるということです。自転車を押しながら歩いているとつい自分からお尋ねしたりすることも多かったのですが、そのどなたもがきちんと向き合ってくださいます。時には畑の真ん中で、もう隠居された元社会科の教諭であった方、そういう話を先祖代々受け継がれて、あたかも「語り部」のようにお話してくださる方など、立派だんあと感じました。

また、こちらの小学校の校章が「トンボぞ」と教えてくれたおぢいちゃん（すみません、自分もおじいです）、ありがとうございました。もし教えていただけなかったら、校章のことについては一生手元には無かったでしょうし、またこちらの学校の教頭先生ともお話が少しできた上に今ではこれからも色々とご教授頂ける歴史学者さんのようで心丈夫です。

こういった人間関係は、現代に突然こうなったというわけではありませんでしょうし、きっと先達の方が後を追随する者たちを、頂点に立つものがこの地に住まう万民を、という慣習を根付かせてきた結果だと信じたいです。自分の「京都の宿」のネーミングもこの古き良き、倭、大和、日本に回帰しようという気持ちから出来上がったものです。これらの導く方が、この蜻蛉島（あきづしま）にはいらっしゃった、今もいらっしゃる、そんな空想に近い神話をつくれること自体、この地にはどなたかが降臨されたということにしておきましょう。

「畝傍の道」巻一は終了です。
「葛城の道」を掲載予定です。

残念ながら本校は庭などの開放はしていません。トイレは社会体育団体がグラウンドを使用してたら一声かけてから御利用下さい。