Shinryusan Hekigan Temple

亀尾城の真下に位置し、開山は如拙伯功（にょせつはっこう）和尚、「神龍山碧巌寺」と称する。自明の住職がなく、地元区が管理した時期を経て或る時期は住職により整えられていたが現在は不明、宗旨は禅宗曹洞派である。
菊池二十代為邦は、文正元年（1466）三十七歳で家督を嫡子重朝に譲り、剃髪して僧となり、この地で隠棲し日夜「碧巌集」の研究に励んだとされ、このことが碧巌寺の名の由来となっている。為邦はここで学校を開き、多くの家臣が学んだという。
長享二年（1488）五十九歳で他界し玉祥寺に葬られるが、本寺の境内隅にもその分墓（遺髪塔）がある。
菊池一族の勢力が衰えてくると、他宗の僧が住むなど、荒廃した時期もあったが、加藤清正の時代に京都東福寺より清韓（せいがん）和尚が招かれ、再興された。現在寺に残る扁額は、清韓の筆によるとされる。
平成八年以降に当時の住職により庭園も修復され、室町風といわれる見事な景観を見せている。
2018年七月末時点では、本堂の瓦の損傷、雨漏りによる畳の腐敗がみられ、住職不在と思われるが、室町風の庭園は手入れが行き届き、地区の方々の維持管理の努力が伺える、このまま朽ち果てることな無いよう、市の行政でなんとか対応してもらえないものだろうか。
（2018/07/18）

菊池為邦公の隠居城でもある亀尾城の麓に位置し、為邦公が開いたお寺とされます。為邦公の墓碑は、玉祥寺から分墓されたものとのことです。

寺院がいつまでもつか？