Koyurugi Green Space

大磯町小磯の海岸沿いの住宅地は、昔は砂丘であったところです。現在では開拓が進み、砂丘であった面影が見られるところは少なくなっているようですが、ここだけは昔のままの面影を残しているように思われます。
明治時代には、歴代の首相が別荘を構えた地として有名ですが、当時の面影を残しているように思われる数少ない場所ではないでしょうか。遠くから足を運んでくる人にとっては、最近の各地の観光地と比較すると、物足りない感があるかもしれませんが、大磯町の良き歴史を知るには一度は足を運んでも損はないと思います。
緑地の隣は、かって千円札の肖像に採用された伊藤博文の本宅である滄浪閣があります。現在は、駐車場のみ使用できる状況ですので、こゆるぎ緑地に訪れるときは、この駐車場を利用するのが一番近くて便利です。
緑地には、何カ所か休憩用の椅子、テーブル等が設置されています。緑地には、黒松（？）がかなりあるので・所々でしか相模湾の眺めを楽しむことができません。なので、この点を考慮して☆を−1としました。もう少し、海の眺望が良ければ最高なのですが…。

海岸側に松の木が有るため、こゆるぎの浜がよく見えない。海岸との間に西湘バイパスが有るため、車の音がうるさくて並の音が聞こえない。

平成15年に神奈川県が実施している緑化協力金と大磯町みどり基金により購入されたトラスト緑地。NPO法人『大磯町内の松並木敷地を大切にする会』により松が維持保全。再生された若い松林と海岸線、足元の砂丘状の砂地。この土地柄ならでは光景です。
ただ…
昼間でも東海道側からこちらの緑地へ向かう右手～西園寺公望別邸跡・旧池田成彬邸が現在は廃墟となっており高い塀に囲われた鬱蒼と茂った森の脇を通り抜けますが、雰囲気がとても怖い…