Tenri Seminary

天理教の学校です。カリキュラムは、教義の習得、実践を目的に開設されていて120年以上の歴史があります。

現在は、大学、高等学校教育を卒業したものが通うため、年齢の多くが10代後半から20代前半になります。

目的ごとに、「専修科」、「本科実践課程」、「本科研究課程」とコースが分けられていて、「本科実践課程」は寮制度がとられています。また、全カリキュラムは2年制です。

特に、将来、全国の天理教の拠点で、陽気ぐらしのパイオニアとしての活躍が望まれる人材が集まるため、事前に天理教の教会の雰囲気をある程度有している必要も求められます。

もちろん、学生のなかには、教会師弟だけでなく、布教所、信者家庭の生徒も多くいます。

コースのなかで一番学生が多いのは「専修科」でほとんどの生徒が、所属する信者詰所から登校します。

1日のはじめが、本部朝づとめからになります。
日中は、座学（授業）であったり、ひのきしんの実習など多岐にわたる内容です。

年間通して、各地の教会実習をはじめ、学生の時にしか味わえないカリキュラムが組まれています。

天理教の「楽しむ教え」「陽気ぐらしの実践」を学ぶ場所として、天理教の教育機関として唯一無二の場所となっています。

人間は誰もが完璧ではないので、学生のみならず、教員もともに、学び、ようぼくとしての成長をする場所となっています。教員は教理の研究課題が与えられており、おやさまとともに学生生徒の徳分を伸ばせる努力に努められています。

生徒の卒業は、論文を提出し、優秀な研究に対しては、天理教校が発行する研究雑誌に掲載されます。

近年の少子化から、30年前のような生徒数ではないものの、入学者数は一定数あり、いまなお、おやさまの優しい思いやりの心を学び合える場所となっています。

時代と共に、組織改革が行われ、現在はない第二専修科の卒業生も、各地の教会長もなられているかたが数多くいらっしゃいます。

少人数制度へと変更が余儀なくされていますが、それも時代のニーズにともない、全体教育からの変革のときとも捉えられます。

もちろん、宗教性という特殊な環境の上、学校という性質上、人とのコミュニティもあり、入学しても肌に合わない学生もいらっしゃいますが、それぞれが「楽しみながら、おやさまのひながたの歩み」を学べる機会の一つともなっています。

入学希望する場合は、願書と教会からの推薦も必要となりますので、早めに段取りをおすすめいたします。